WORLD INDUSTRIAL DESIGN DAY 2013 meeting

widd_00
6月29日に毎年開催されるWORLD INDUSTRIAL DESIGN DAYに向けて、
6月19日、日本のデザインの今後を考えるmeetingが開催されました。

On June 19, 2013, a meeting for WIDD 2013 was held at JDP, Japan Institute of Design Promotion.
WIDD, World Industrial Design Day (WIDD) is observed annually on 29 June in recognition of
the profession of industrial design.

widd_0
今回の主な問題提起として、日本のデザイナーやデザイン関連団体は世界的に認知されておらず、
ネットでサーチしてもほとんど出て来ないことが挙げられました。
これはICSIDのみならず、IDA JAPANとしての大きな課題であるとも言えます。
そこで、国際的な舞台から声がかかりやすくするためにはどうしたらよいかを話し合いました。

For this year, invited by ICSID, Japan will also be in participation.
Presently, Designers and related organizations in Japan have not been recognized
by international society. In such a situation,
what should we do to have voice on the international stage?

widd_1
1.教育現場の国際化に向けた取り組み
武蔵野美術大学はグローバル人材育成推進事業(全国42校)に入った唯一の美大である。
グローバル化を引率する立場として、教員のプロフィールをバイリンガル化している最中だ。
また、ビジュアルを多めにしてわかりやすい形にする計画もある。
今後イベントとして、シンポジウムやオンライン会議なども開いていくと畠山氏は語った。

1.Internationalization
There has an urgent need to improve the promotion of Japan Design to international
society and how to improve the international design activities is one of the most
important subjects.

For instance, Musashino Art University has made efforts on bilingual profile of teachers.
To make more people get to know about them, more visual will be used in teachers’
profiles. Moreover, as global human resources development project, the university also
planned to carry out online conference and symposium in future.

widd_2
2.「国際化」についての世代間ギャップ
橋本:日本が内向きになってしまっていると感じている。
先行きに不安を感じたため、7月10日〜7月17日のIFI理事会・フォーラムを日本で行うことにした。
一部の人は海外で活躍しているが、それが国内にも知られていない。若い世代がなかなか外に出ようとしない。
IFI Boardにも候補を立てたい。
森田恭通氏片山正通氏など、若い世代とつながっている人達に頑張ってもらいたいが、
既存メンバーには、英語HPに対する拒否反応がある。
田中:全体的に既存世代と若い世代に乖離が出てしまっていると感じる。存続に関わる問題。
江坂:前回のNYでのIFI宣言を見て、今回名古屋でもIFI宣言を行うことにした。

2.Intergenerational Gap
There exists certain disparity between different generations’ designers,
gradually comes out gap in designer circle.

According to Mr. Hashimoto from IFI, Japan is becoming inward.
Young designer have no motivation to go aboard, and even some designers active
in overseas don’t know what is happening in Japan. Presently,
we need to work harder on people who connected to young generation.

widd_3
3.日本のグラフィックデザインに対する評価
大迫:JAGDAのウェブサイトは日英併記している。
今年は新たに230人が入会したので、現在の会員数は約3000名、
平均年齢は45歳と順調に組織は拡大していると言える。
しかし、海外事務所を持っているデザイン会社は少なく、
ビジネスシーンにおいて欧米諸国に進出しようという意識をもつ会員は少ない。
それよりもアジアに関心があるように思う。特に著作の中国語翻訳を希望する人が多い。
また「海外に行って賞をとる」という考え自体が、90年代以降のグラフィックデザイナーの中にない。
それよりも日本の経営者と共にグラフィックデザインを考えている。
JAGDA新人賞はポピュラーで、若手の関心も高い。
江坂:JAGDAのコンテンツは優れているので、地方都市に作品展を巡回してほしいと思うことが多い。
大迫:コンテンツとしての展示依頼や講演依頼は多いが、
海外でビジネスをしようとする人はいない。
展覧会をパッケージ化して輸出したらどうだろうか。
また武蔵野美術大学多摩美術大学の卒業生の中に、中国で日本のグラフィックの展覧会を誘致をするエージェント的な動きをしている人が多い。
また中国からのオファーも多い。
しかし、尖閣諸島問題以降止まってしまい、現場レベルでは排除の動きも見られる。
一度リセットして、フラットに日本のグラフィックデザインを
打ち出していってもよいのではないか?とも考えている。
江坂:ヨーロッパでは、熟成した日本のグラフィックデザインに対する関心は高い。
情報発信の仕方、ビジネスチャンスにどうつなげるかだと思う。
また地方都市は東京に比べると仕事が少ないので、
少しでも海外へつなげられれば、と考えている。
西山:海外で行っている日本関連の展示会や今後の予定についてまとめ、
IdcNのウェブサイトで一覧できるとよい。

3.Japan Graphic Design
A series of data indicated JAGDA achieved success on design promotion and international development. Presently, JAGDA is one of the organization owns website equipped with both Japanese and English. According to the speaking by JAGDA, they increased 230 members this year, the number is still expanding and presently JAGDA owns nearly 3000 members and average age is only 45.
In addition, members of JAGDA seem interest in Asia much more than America or Europe, such as participated in overseas competition, and publish works.

Since no overseas agent, most of overseas design activities are lecture and exhibition. Also, there is no one to try to do business abroad. JAGDA held many overseas exhibitions in last year such as China, Korea, mostly Asia counties and are all well received by public. Especially in China, person who works in exhibition agent is usually graduated from universities such like Musashino Art University or Tama Art University. But for other counties, how to make the connection, and how to get the business chance are questions.

widd_4
4.日本としてまとまった海外進出になっていないことについて
Judit:建築家・インテリアについても、日本の人は個別に海外に出ていて、まとまった動きにはなっていない。プロダクトデザイナーも同様と思う。
グラフィックは評価が高いのに、メインストリームにはなっていないと感じる。
橋本:建築とグラフィックなどは少し違うと思う。海外でコンペに勝つためには大きい企業や政府などのサポートがないととても勝てない。
西山:デジタルコンテンツデザインなどには日本人デザイナーに強みがあるのではないか。
Judit:日本人の学生は英語を話せない。韓国や中国インドの学生は日本語を勉強して、帰国後も日本語を話す。語学力は大きな壁。
田中:JIDAでは、インダストリアルデザイナーによるアジア諸国でのワークショップを続けている(アジアデザイン会議)。しかし、英語のウェブコンテンツは不足している。

国際化に向けて大きく舵を切ることの重要性
浅香:業界とは関係なく、個々のアクティビティとして海外に出る人は出ている。
日本国内市場がそこそこ大きいので、意外と海外に出ないでもやっていけてしまう。
しかしこれから30年・50年と続くわけではない。
この先の将来を見据えていかないと、本当に舵を切ることを考えていかないといけない。
大学は卒業制作を英語でプレゼンさせるぐらいのことをやらせてもよいと思う。
「子供の視点」を入れた国際的標準化、医療など、業界が連携すればアジアの中でも先進的な提案ができると思う。

グローバルデザインと日本デザイン
渋谷:資生堂の売上比率は、日本:海外=55:45であり、近いうちに海外が上回るであろう。
現在はすべて日本でデザインしているが、それでいいのか?という議論が出ている。
現地採用もしくは海外駐在のデザイナーなども必要になってくると思う。
西山:非日本人による日本デザインのプロモートをするというのも面白いと思う。

4.Japan Design Export
For architecture or product, Japanese designers are active in overseas individually. How to active together is the problem. Beside the difference of product design, graphic design or architecture design, another issue of Japanese designers is language. Students from China or Korea, they learned Japanese in Japan and speak Japanese when they go back, while most Japanese designers even could not speak English. As been mentioned in many times, lacking of English contents is badly in need of solution.

widd_5_1
widd_5_2
widd_5_3
5.日本のデザイン教育について
畠山:国際化について、文部科学省のサポートは手厚い。
武蔵野美術大学は英語のプレゼンやディベートの訓練も始める。
海外のコンペにももっと出られるようにする。
現在留学生は220人でほとんどが中国・台湾・韓国。
母国語と英語に加えて、日本語習得して3リンガルになって帰っていく。
現在は韓国が多いが、いずれ中国が逆転するだろう。
早く手を打たなければ、日本人は太刀打ちできない。
田中:シンガポールは大学でも国際的なデザイン賞の取得を奨励している。
大迫:台湾では国際的なデザイン賞を受賞した学生には補助金を出している。
富山のポスタービエンナーレは応募数世界最大。
田中:デザインを理解しない企業経営者が多い。学校がデザインについて教えていない。
一般教養としてデザインを教えていない。
欧米でトップになっている人は、皆一通りの知識を持っている。
ビジネス雑誌「プレジデント」や「ダイヤモンド」にデザインの記事が出るようにならなければならない。
古いものだけ見せている美術教育も問題がある。
実際にあるものを見せるような教育が必要。
「図工デ」の提案。
小学校から絵を描いて、工作をして、ロゴマークを考えてみようというような授業があってもよい。
大学で工学部など本来デザインと関係のない人たちに入門編の授業をしている。
デザインの領域別縦割りも問題。大学の縦割りの学部学科制にも問題があるのでは。

5.Japan Education
For internationalization, Ministry of Education is providing lots of supports. Musashino Art University is beginning training of debate and presentation in English, and overseas completion as well. It cannot be ignored that weakness of communication and expression wildly exist in Japanese designers. For example, in Musashino Art University, has 220 International students, most are from China, Taiwan, South Korea. In addition to English and their native language, they learned Japanese and go back with 3-lingual while Japanese students could not compete.

There also exist other issues of design education in Japan. According to Mr. Osako from JAGDA, number of applicants to Poster Biennial of Toyama from Taiwan is largest world’s largest because they have been put out subsidies to students who took the international design award. Moreover, in Japan, business owners do not understand design. School doesn’t teach what design is, or teach design as general education. To improve such a situation, in future of Japan, we believe that there has necessity to make Design become a general course for not only children but also students who are not major in Design.

——————————————————
WORLD INDUSTRIAL DESIGN DAY 2013 meeting 参加団体一覧
Icsid 加盟機関:
> 公益社団法人日本インダストリアルデザイナー協会(JIDA)
> 公益財団法人日本デザイン振興会(JDP)
> 株式会社国際デザインセンター(IdcN)
> 武蔵野美術大学
> 多摩美術大学
さらに当日は、International Design Alliance(IDA)メンバーである以下2機関も加わって頂きました。
> 公益社団法人日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)
> 公益社団法人日本インテリアデザイナー協会(JID)
——————————————————
da
日本デザイン振興会が中心となって開始する「デザイン・アンバサダー・プロジェクト」は、
次世代を担う世界のデザイン・リーダーの育成を重要な課題に想定した国際プロジェクトである。
デザイン行政担当者、デザインイベントを実行している団体、学術機関などのリーダー、
起業家、企業役員などを「デザイン・アンバサダー・トゥ・ジャパン」として日本に招へいし、
日本で明日を担うデザイン・リーダーたちとの交流の場を作る。
さらに、メディアやソーシャルネットワーク上での交流も活性化させ、相互の認知・理解を深め、
デザイン・リーダーの国際的コミュニケーションプラットフォームを構築していくことを
プロジェクトの目標としている。

——————
デザイン・アンバサダー・セレクティング・コミッティー

田中 一雄
日本デザイン振興会理事・元Icsid(国際インダストリアルデザイン団体協議会)理事/株式会社GKデザイン機構相談役
> linked in / Kazuo Tanaka

西山 浩平
日本デザイン振興会理事・Icsid理事/エレファントデザイン株式会社代表取締役
> linked in / Kohei Nishiyama

石橋 勝利
AXIS 編集長
> linked in / Katsutoshi Ishibashi

Judit Varhelyi
多摩美術大学客員教授・元Icsid理事
> linked in / Judit Varhelyi
——————